日本人同士の結婚であっても「あの時◯◯しておけばよかった!」と思うことはあるでしょう。それが国際結婚だと意外な体験談もあるものです。理想の人と結婚する前に、もしくは理想の人と出会う前に、体験談を知って対策を練っておくことも重要ですよ。
国内結婚とどっちが幸せ?
離婚率は70%
日本人同士の結婚と国際結婚だとどっちの方が幸せなのでしょうか。これは個人の感覚の違いもあるので「こっち!」と断言することは難しい疑問ですが、厚生労働省のデータによると、1年間で2万組以上ものカップルが国際結婚をしている(2015年の1年間で国際結婚をしたカップルは20,976組)中で、離婚件数はおよそ1万5000件もあり、約7割のカップルが離婚している計算になります。
数字で見るとかなりの割合で国際結婚が破綻しているため、やはり国際結婚は難しいのではという印象を受けてしまいますよね。ただ、これはビザ取得を狙った偽装結婚や結婚詐欺などの数字も入っていて、単純に「7割ものカップルが国際結婚を失敗している」と言えるわけではないようです。
「国際結婚を後悔している」という声も…
やはり日本人同士の結婚と比べると、どうしても乗り越える壁が多く、苦労することもあります。実際、国際結婚したことを後悔しているという方もいるようですので、国際結婚を夢見ている人や今外国人のパートナーがいるけど結婚はどうしようかと考えている人は苦労談・失敗談を知っておくと良いでしょう。
実際にあった苦労談・失敗談
移住先での強烈なホームシック
しかし、ある日突然強烈なホームシックに襲われました。何の前触れもなく、本当に突然でした。「本当にこのままで良いのか」、「日本での生活に戻りたい」という気持ちが徐々に強くなっていき、 このままカナダで生活を続けるか帰国するかでものすごく悩みました。
外国人男性と結婚をした場合、やはり男性に合わせて相手の国で生活をする女性が多いですが、突然訪れるホームシックは苦労の一つにあたるようですね。日本での生活が良かっただけに強いホームシックにかられてしまうと、どうすれば良いのかと迷ってしまいます。信頼できるパートナーに、素直にその気持ちを伝えて一時的にでも帰国してリフレッシュしてまた男性の国に帰ってくるという選択肢もいいと思います。
信頼しきれない医療機関
他にも東南アジアの国でも一度病院に行きましたが、そちらは衛生環境がよろしくなく、病院自体の信頼度も疑ってしまうような衛生状態でした。東南アジアだけあって医療費は安かったのでその点は助かったのですが……。
病院の問題は欠かせない問題ですよね。風邪を引いたりしても医療費が高かったり衛生環境が悪かったりで病院に行かないで我慢するのは辛いもの。いざ風邪や病気になったときに行けるよう、健康なうちに信頼できるお医者さん・病院を見つけておく必要がありますね。
口に合わない食べ物
スーパーに行ってもほとんどなく、日本から取り寄せたりすると当然ですが送料がびっくりするくらいかかってしまいます。
日本の味付けに慣れてしまっているのにそれを絶たれてしまうのはどうしてもストレスになってしまいます。もし一度日本に帰国するチャンスがある場合は食料を持って相手の国に帰る必要がありそうですね。
家族や友人からの白い目
最高のパートナーに出会えたと思っているのですが、やはりそう思われてしまうのは仕方ないことなのでしょうか。
今でこそグローバル化が進み、「外国人と結婚」というケースも増えてきていますが、それでも「国際結婚=偽装結婚」というイメージを持っている方も少なくありません。社会的なイメージもある以上、すぐに払拭されるのは難しそうですね。
面倒くさくなる結婚手続き
旦那は仕事に忙しい人で手続きを調べたり書類をまとめてくれたりということをしてもらえず、ほぼすべてを私で揃えました。無事に終わったときには体中の疲れが感じられ、「やっと終わった…」という思いでいっぱいでした。
やはり国際結婚の手続きは面倒だと思ってしまいますよね。普通の婚姻届ではなく、聞きなれない書類の名前が出てきたり、翻訳してもらう必要があったりといくつもハードルを超えなければいけません。
下記の記事で国別の国際結婚手続きについてまとめていますので、ぜひブックマークなどして見てもらえるとうれしいです。
ケンカでのすれ違い
相手の国の言葉がしゃべれるようになったとしても、いざケンカになってしまうと自然と母国語でしゃべってしまい、議論が進まなくなってしまうようですね。なにか心を落ち着かせてくれることをして時間を置き、冷静になったあとで話すようにした方が良さそうです。
子どもの名前でひと騒動
名前の響きはどうか、英語でも通じるような名前か、相手方両親が希望する名前があったり、日本人側両親の希望する名前があったりで揉めに揉め、なかなか決まるまでに至りませんでした。
子どもの名前で日本でも通じる、世界でも通じるような名前にしたいと思うのは国際結婚ならではの考えかもしれませんね。みんな「これがいい!」という案を持っているからこそ揉めてしまうようです。
それにしても、両親まで出てくるとなると大変そうですね。
根深い嫁姑問題
どの国にもあるのでしょうか、嫁姑問題。日本のような建前の文化は外国ではないところが多く、おいしくないものはおいしくないとハッキリ言われてしまうこともあるようですね。旦那さんと話し合って、うまく姑さんと付き合っていけると良いのですが。
国際結婚をする前に大事なこと
文化の違いがあることに覚悟を持つ
国際結婚に苦労はつきものではありますが、それは日本人同士の結婚でも同じです。全く違う国で全く違う文化の中で育ってきたので、すれ違いが出てくるのは当然です。
文化の違いがあることはあらかじめ覚悟を持ったうえでパートナーと接し、幸せな結婚生活を送りましょう。
「外国人」というブランドに惑わされない!
「国際結婚をしたい!」と思っている人の中には外国人というブランドに惹かれているだけの人も少なからずいます。それで結婚をしてしまっては当然「こんなはずじゃなかった」ということがたくさん出てきます。
しっかりとその人の性格や魅力をわかったうえでパートナーを選ぶようにしましょう。
将来のことをしっかりと話し合う
この人こそ運命の人!と決めつけて急いで結婚するようなことはしないようにしましょう。国が違うことで一緒に住めなくなることもあるかもしれません。これからの生活のこと、これからできる子どものこと、両親のことなど、しっかりと将来について話し合ったうえで結婚をするようにしましょう。
心から信頼できる相談相手を持つ
しっかりと将来について話し合ったうえで結婚したとしても、もちろん壁がやってきます。そのときに相談できる相手を1人でもいることはとても大切です。
できれば、家族、友人、仕事仲間など異なった関係でいるといろいろな視点からの意見を得られるので良いですね。
しっかりと自信を持つ
これから一緒に生活をしていくパートナーです。しっかりと自信を持たなければ家族や友人に紹介ができません。「この人で大丈夫かな」と自信が持ちきれないうちはまだ結婚に適した時期ではないかもしれません。
しっかりと相手のことを理解し、「この人となら」という気持ちで自信を持って結婚しましょう。
もしも今後悔しているなら…
家族や親友に相談を
もしもこの記事を読んでいる時点で結婚をしており、国際結婚をしたことに後悔をしていたり悩みを持っていたりしているなら、信頼できる家族や友人に相談してみましょう。
日本の相談相手と、できればパートナーの国の相談相もいるとベストですね。違う価値観や文化を持った人に相談ができると解決の糸口も見つけやすいはずです。
お悩み相談所の利用も◎
相談相手が周りにいないという場合には相談所・相談窓口を利用するのも一つです。下記はNPO法人「国際結婚協会」の公式HPにある相談窓口です。無料で専門家からのアドバイスが受けられるので、まずは話してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
「国際結婚協会」の相談窓口は匿名でのお問い合わせを受けて付けておりませんので、もし完全秘密で話だけ聞いてもらいたいという場合にはオンラインでのお悩み相談サービスもあります。下記のサービスは女性専用・完全秘密の電話相談窓口なのでハードルは少し下がるかと思います。
まとめ
憧れの国際結婚は常に順風満帆というわけにはいきません。これから国際結婚しようと考えている人も、これから国際結婚へ向けてのパートナー探しをしようとしている人も、先に国際結婚を経験している人の体験談はとても参考になるかと思います。
ここの他にもいろいろと経験者の体験談情報がありますので、いろいろと調べてみて苦労があることを理解したうえでも「この人と結婚したい!」と思えるパートナーと結婚をしましょう。
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